経営を強くする広報コンサルティング|株式会社プラスワンコミュニケー ションズ

ブログ
2012.12.28

書くことで少しは糧になったかもしれない

先日、大学生になったら絶対ディズニーランドの年間パスポートを買うと意気込んでいる長女が、「あたし、中学に入る前は何回ディズニーランドに行ったかなあ?」と言い出したので、「なんでそんなこと知りたいの?」と聞くと、「ブログに書く話題~」とかなんとか言うから、「ふん、生意気な」と思いながら、「じゃあ、おとーさんが日記で調べてやるよ」とやさしい父親をよそおいつつ、くだらない統計好きのわたしとしては喜び勇んで、去年までの15年分の日記を読み返したのでした。

日記といってもたいしたものではなくて、むかし勤めていた会社で配られていた、はっきりいって使えない手帳を日記代わりにして、毎日一言二言書いているエブリデイメモであります(今は5年ダイアリーを使用中)。ちょうど子どもが生まれたばかりでもあり、転職して広報の仕事を始めたばかりでもあり、環境の変化にあわせて、日々の出来事をちょこっと書き留めておこうと軽い気持ちではじめたものであります。

読み返してみると、(子どもの成長については心に留めておくことにして)、広報の仕事については、自分のこととはいえ(あるいは自分のことだからこそ)興味深いものがありました。

まず、いくつか記者発表や取材対応の失敗について書いてあったのですが、そのときは失敗ととらえていなくて、理不尽なこととして片付けていたことであります。今考えるとそれらの出来事は、多少は納得しづらいところはあるにせよ、全体としては自分にメディアの立場と企業の立場を考量する技量もしくは器量に欠けていただけ。あとから、それらの失敗を失敗と認めることができて、その後の仕事に生かせたけれど、失敗したときはまずそれを失敗と認めることによって質のいい仕事が繰り出せるのではないか、とあらためて反省。

もうひとつは、広報の仕事に確かな手ごたえを感じるようになるには、すいぶんと時間がかかったということです。1997年の元旦から書き始めたメモが8冊目になって時折、自分の仕事にやっと自信が持てたようなことが書いてあります。広報の仕事のやりがいやおもしろさは早くから感じていたのですが、自分の計画や戦略に沿って仕事を進めて結果を出す実感を得られるようになるにはそれなりの年数がかかりました。これはあくまでわたし個人の話ですけれど、企業が広報に取り組む姿勢と同様、個々の広報人も結果を急がず、長い目で根気よく取り組んでいく必要があるな、とあらためて思います。

「出来事とそこで経験した感情を書くことにより、私たちは過去を物語として編み、たとえそれがほろ苦いものであっても、成長の糧にすることができる」(大平英樹名古屋大教授)

ついでにいうと、この時期は毎夜毎夜メディアの方々との懇親にいそしんでおりました。そして、飲むたびに二日酔いになって呻吟したさまが記録されています。今はこれを糧として、決して二日酔いを恐れることなく、積極果敢にドリンキングに取り組んでいるのであります。

ところで、冒頭のディズニーですが、上の娘が小学校卒業するまでに合計11回ディズニーに行っていました。だからといってなんということはないわけですが。その調査結果をもとにどんなブログを綴ったのかはわかりません。

よいお年を!

*目黒広報研究所に投稿したブログを転載しています。

上に戻る↑

会社情報

広報・PR主導のコンテンツ駆動型コミュニケーション

わたしたちからのメッセージ

正確でわかりやすい情報を社会に発信することは、いまや企業の経営を強くする上で最優先に考えなくてはならないものとなりました。これは、民間企業だけでなく、組織の運営基盤という観点から大学をはじめとする教育機関や公共機関にもいえます。その一方で、メディアの多様化により情報発信の方法は手軽になりましたが、発信する情報の質がより一層問われる時代になったと感じます。

プラスワンコミュニケーションズの特徴は、この発信する情報の中身(コミュニケーションコンテンツ)をお客様といっしょに徹底的に考え、訴求シナリオを作り、戦略的なコミュニケーション活動の具体的な施策を立案できることです。


…続きを読む »

ブログ

IBM新本社を訪ねる

日本アイ・ビー・エムの新本社を訪ねた。虎ノ門にある。

ぼくは1991年から96年までIBMの箱崎事業所に勤務していたが、 …続きを読む »

お知らせ

18年

昨年はプロ野球の阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝し、余勢を駆って日本一になりました。 …続きを読む »

ブログ

広報の仕事の入出力モデル

広報の仕事、とりわけマスメディアとの関係性を説明するとき、基本的な考え方や具体的な事例だけでなく、y=ax という関数を下敷きにした説明を加えるようにしている。広報のように毎日さまざまな相手と込み入った案件を扱う仕事を理解するには、その仕事の内容をいったん抽象化することで本質を捉える必要があると考えるからだ。 …続きを読む »

ブログ

吉田に久蔵を見た

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が日本の優勝で幕を閉じた。1次ラウンドの韓国戦こそちゃんと観戦できなかったが、今日の決勝まで、どの試合もエキサイティングなイベントであった。 …続きを読む »

ブログ

生成AI

生成AIがにわかに表舞台に飛び出してきた。先日テレビで見たオードリー・タンと落合陽一の対談でも、2人ともChatGPTを使っていると言っていた。わたしも影響されて早速Bingで登録、先日から使えるようになった。 …続きを読む »

お知らせ

歳末の候


2022年も暮れようとしています。とにかく時があっという間に過ぎる。 …続きを読む »

お知らせ

20年を目指します

当社は今年度、おかげさまで17期目を迎えることができました。 …続きを読む »

会社情報

会社概要

オフィスの住所が変わりました。

会社名

株式会社プラスワンコミュニケーションズ
PlusOne Communications, Inc

事業内容

広報コンサルティング事業およびコミュニケーション活動支援事業

設立

2006年5月 …続きを読む »

サービス

サービス内容

25年以上にわたる広報・マーケティングの経験を生かし、次のようなサービスをご提供します。

・広報コンサルティング
・プレスリリース作成
・ユーザー事例コンテンツ作成
・イベント/セミナーレポート作成
・翻訳/トランスクリエーション
・講師

ブログ

奴雁の役割

福沢諭吉は、イギリス型議会政治の実現に向けて立憲改進党を結成したばかりの大隈重信に政治家への転身を促されたが、在野の言論人をつらぬいた。このような決断のバックボーンには、福澤の「学者は国の奴雁なり」という考え方があるということを知った。 …続きを読む »

ブログ

「地方紙は死ねない」

NHKのドキュメンタリー番組でおもしろそうなものはかたっぱしから録画するのだが、ついついたまってしまう。別に時間がないわけではないのに、その時には絶対見なきゃと思っていたもの、例えば盛夏に放送される戦争関連のドキュメント、などは放っておくとタイミングを逸してハードディスクに置きっぱなしになる。 …続きを読む »

お知らせ

設立15周年を迎えてました

うっかりしていましたが、当社は今年5月で設立15周年を迎えました。

2006年と言えばふた昔前の00年代。平成の18年。ぼくの世代が懐かしむといえば昭和ですが、 …続きを読む »

上に戻る↑

プライバシーポリシー | サイト利用規約