昨日の3月11日、宣伝会議主催「メディアリレーションズ実践講座」で講師を務めました。
報道機関と良好な関係を構築するために最低限押さえておきたい基本的な姿勢について、「明日から活かせるメディアリレーションの実践的ヒント45」という題でお話ししました。
今回は講義の冒頭で、大前提としてメディアリレーションの方程式の話をしました。企業や組織の広報は、広報素材という入力情報 (x) に、広報の視点・価値観としての係数 (a) をかけて情報の価値を高め、ニュース素材 (y) として出力しなければならない。一方、メディアは取材や情報提供による入力情報 (y) にメディアの視点・価値観を係数 (b) としてかけて、最終的にニュース (z) として出力する。ここまできて、やっとニュースとして報道される。
つまり、企業や組織の広報は、y=ax, z=by という方程式を常に行動の基盤にして、広報としての係数 (a) を磨き、メディアの係数 (b) にプラスの影響を与えるような仕事をしなければならない、というようなことです。
受講者のみなさんが置かれている環境はさまざまですので、45のポイントのうちのいくつかを役立てていただければうれしく思います。
田中義之