経営を強くする広報コンサルティング|株式会社プラスワン・コミュニケー ションズ

ブログ
2015.04.27

情報は循環してなんぼ

菓子メーカーのカルビーでは、「社内コミュニケーションで一貫したメッセージを醸成し、対外広報で発信し、それがまた社内に返ってくる」という情報の流れを常に意識して広報活動を行っているといいます。先日出席した宣伝会議主催の「アドタイデイズ」のセッションで聞きました。ともすれば外に向かって大声を出すことばかりに気を取られがちな企業の広報活動において、今一度立ち返ってみるべき基本姿勢だと思います。

たとえば、健康な会社ならば、事業の方針や目標、会社が目指す方向性などを、トップが社員に直接伝える機会を適宜作ります。会社の持つ価値やトップのメッセージを社員がいかに理解するかが、会社の体質強化や事業の推進に大きな影響を与えるからです。しかし、会社の価値やメッセージを全員にきちんと伝えるのは、そう簡単ではありません。特に前線の社員は、目の前にある個別具体的な仕事に追われていて、トップの言葉と現実とのギャップを感じ、自分の事としてハラオチしないことがあります。そもそも、社内の人は自分たちの価値に対して無自覚になりやすいという面もあります。

そこで重要になってくるのが、対外的な広報活動です。対外広報は、積極的な情報発信によって社会に企業を正しく理解してもらい、企業価値を高め、事業の継続や成長を支えることを主な目的とした活動ですが、発信した情報は決して行きっぱなしにはなりません。増幅して戻ってきます。特にメディアを通じて報道された事実や世間の評判は、それが積み重なることによって、誇りとなって社員に少しずつ定着します。

情報は社内外を循環することで、本当の価値を発揮します。

ところで、わたしの実家は香川県で、讃岐うどんが名物です。特にこの10年くらいで、県外からうどん屋巡りに来る人が急激に増えました。実家近くの店も、休みの日の駐車場は県外ナンバーだらけです。香川県の人は、もちろんうどんをよく食べます。しかし、少なくともわたしの親世代までは、昼休みに勤め先近くのうどん屋に行くとか、家の近所の店に行くとか、その程度だったと聞きます。25年ほど前に香川のタウン誌で、こんなところにうどん屋が!という怪しいうどん屋を探して食べ歩く連載が始まり、それが「恐るべきさぬきうどん」という本になって県内で評判になり、AERAなどの全国誌の記事になったりして、徐々に全国に知られていきます。

くだんのタウン誌の編集長だった田尾和俊・四国学院大学教授は、danchu(2013年4月号/プレジデント社)において、香川県民が讃岐うどんに親しんでいる理由は「慣れ」としたうえで、「県外人がたくさん来始め、全国であまりに讃岐うどん、讃岐うどんと言われ始めたため、後から「本場讃岐うどんの誇り」みたいな精神が香川県民に少しずつ醸成されてきたように思う」と書いています。

その結果、おじいちゃん、おばあちゃんのうどん屋に跡継ぎがやってきて、営業を継続できた店も少なくありません。県内のうどん屋はさらに増えて800軒を数えるようになったとも言われています。高松の商店街は訪れるたびに、以前にも増して賑わいを感じます。

情報の循環が奏功した好例だと思います。

*目黒広報研究所に投稿したブログを転載しています。

上に戻る↑

会社情報

広報・PR主導のコンテンツ駆動型コミュニケーション

わたしたちからのメッセージ

正確でわかりやすい情報を社会に発信することは、いまや企業の経営を強くする上で最優先に考えなくてはならないものとなりました。これは、民間企業だけでなく、組織の運営基盤という観点から大学をはじめとする教育機関や公共機関にもいえます。その一方で、メディアの多様化により情報発信の方法は手軽になりましたが、発信する情報の質がより一層問われる時代になったと感じます。

プラスワン・コミュニケーションズの特徴は、この発信する情報の中身(コミュニケーションコンテンツ)をお客様といっしょに徹底的に考え、訴求シナリオを作り、戦略的なコミュニケーション活動の具体的な施策を立案できることです。


…続きを読む »

サービス

広報誌のプロデュース

お客様のメッセージとお客様のお客様のメッセージを組み合わせて、できるだけニュートラルな内容で訴求する広報誌のプロデュースを行っています。 …続きを読む »

お知らせ

公開講座に登壇します

大阪で開催される公開講座に登壇します。テーマは「新任広報のためのメディアリレーション基礎 & 組織における重要性」です。 …続きを読む »

ブログ

沈着冷静 先手必勝

経済誌のオンライン編集長がセミナーでお話しされるというので、八重洲まで出かける。今にも降り出しそうな9月某日。広報の仕事に携わる者は、メディア、報道への興味を決してなくしてはならぬ。氏には米系コンピューターメーカーで広報の仕事をしている時にお世話になった。 …続きを読む »

サービス

複眼のユーザー事例コンテンツ作成

ユーザー事例のコンテンツ作成を本格的に開始しました。当社の事例作成のプロセスと特徴は以下の通りです。 …続きを読む »

お知らせ

宮城県広報研修会

宮城県行政庁舎(田中写す)

本日、宮城県庁で開催された「宮城県広報研修会」にて、メディアリレーションについての120分の講演を行いました。会場となった庁舎1Fのみやぎ広報室には、県市町村の広報業務に関係する担当職員の方々約100名が集まり、熱心に話を聞いていただきました。 …続きを読む »

お知らせ

逢福

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

逢福:幸福にめぐりあうこと

お知らせ

夏の講義行脚のテーマ

ここ1ヵ月の間、名古屋、大阪、東京で企業や各種団体の広報担当者の方々に向けて、メディアリレーションズを中心とした広報のお話をしてきました。

広報の仕事のやり方は、十人十色、百人百様、千差万別。それに、扱うコンテンツや人間関係、タイミングなどで情報の出し方もアウトプットもいろんな形に変化します。 …続きを読む »

お知らせ

設立10周年を迎えました

当社は今月、設立10周年を迎えました。

それまでの企業広報の経験を生かしたサービスを提供してお客様のビジネスに役立ちたいと思い、2006年から会社を運営してきましたが、この10年で広報をはじめとする企業コミュニケーションを取り巻く環境は大きく様変わりしました。 …続きを読む »

お知らせ

メディアリレーションズ実践講座で思うこと

3年ほど前に宣伝会議主催の講座で講師を担当することになった時、「メディアリレーションは広報の要」であることを柱として「広報の仕事は楽しい」ということを受講生の皆さんに伝えようと決めました。 …続きを読む »

ブログ

歳美

旧知のジャーナリストが毎年の習慣にしていると聞いて、元旦の朝刊を読み比べた。近所のコンビニエンスストアで買える全国紙、経済紙、ブロック紙の合計6紙を2日間かけてゆっくりと読む。 …続きを読む »

お知らせ

広報担当者養成講座@名古屋

本日、宣伝会議主催の広報担当者養成講座・名古屋教室におきまして、「報道対応」の講義を担当いたしました。 …続きを読む »

ブログ

真善美

早坂暁原作・山田洋次監督の映画「ダウンタウンヒーローズ」(1988年・松竹)で「真善美」という言葉を知った。この映画は旧制松山高校(愛媛大学の前身)の寄宿舎を舞台に、寮生のバンカラな生活を描いた青春群像劇である。 …続きを読む »

お知らせ

講師のお仕事@猛暑日

本日は、メディアリレーションズ実践講座の講師で、東京・青山の宣伝会議本社に行ってきました。朝から暑さ全開と思っていたら、東京は今日で5日連続猛暑日。記録更新だそうです。明日からも暑さに負けず、熱い思いで仕事に取り組みたいと思います。

上に戻る↑

お問い合わせ | プライバシーポリシー | サイト利用規約