経営を強くする広報コンサルティング|株式会社プラスワンコミュニケー ションズ

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2014.09.30

日々雑記

いまの仕事をするようになった頃から、仕事や生活で気づいたことや、本や映画の印象深い言葉を、こまめにメモするようにしている。それをたまに読み返して、仕事のヒントにしたり、酒飲み話のネタにしたり。記憶力が悪いのは、手を動かしてカバーします。

当初は小さな紙切れをいつでも取り出せるようにしておいて、アっと思ったことをササっとメモするようにしていた。しかし、その紙がこどもたちが小さいときに遊んでいたおもちゃの壱億円札の裏だったりしたので、まとめて手帳に挟んでおいた札束をうっかり電車の中で落とした時にはちょっとはずかしい。だから、ここ一年くらいは手のひらサイズのちゃんとしたキャンパスノートに書きつけるようにしている。たとえば、こんなふうに。

8月1日
「割り切りとは魂の弱さである」(亀井勝一郎)、「精神が楽になることを求め割り切りに流されていくと、深く考えることができなくなり、答えのない問いを問う力、知性の力が衰えていくのである」(知性を磨く/田坂広志)

>ただただ反省。

8月5日
「要らないものを削っていくという方法は、ものごとの本質(エッセンス)を残すという戦略」(受験脳の作り方/池谷裕二)

>広報の仕事において、もっとも大事な考え方のひとつだ。

8月12日
映画「怒りの葡萄」(ジョン・フォード)より。ふるさとを追われた貧しい家族が西海岸に向う途中のニューメキシコのドライブインにて。老人が小さな孫二人を連れて店に入り、老婆に食べさせたいからと「パンを10セント分ゆずってほしい」と言うと、店の女が「食料品店じゃないからサンドイッチにしたら」と言う。それを聞いていた店の主人は「売ってやれ」と言うが、いじわるな女は「じゃあ15セント」と返す。主人が「いいから10セント分切ってやれ」と強く言うとしぶしぶパンを切る。レジの横にあるキャンディーを物欲しそうに観る幼い二人。老人が「キャンディーは1セント?」と聞くと、女もさすがにかわいそうだと思ったのか、「いいえ、2つで1セント」と答える。「では2ついただきます、ありがとう」と言って店を出る老人たち。喜ぶ子供たち。やり取りを見ていた別の客が「1つ5セントだろ」と言う。「そろそろ行こうか」ともう一人の客。一見粗野に見える若い男たちは、余分なお金を置いて店を出る。

>やさしい男になりたい。

8月20日
巷で出会ったへんてこりんな言葉遣い。セブンイレブンにて「おにぎり、あたためよかったですか?」、書店にて「ポイントカードのおつくりはよろしかったでしょうか?」、居酒屋にて「カウンターな感じでいいっすか?」

>みんな、いい大人が言っている。ついでに、若者言葉をうれしげに使う大人も下品だと思う。

8月22日
映画「七人の侍」(黒澤明)より。志村喬演ずる島田勘兵衛曰く。「攻むるより守るほうが難しいだでよ。人を守ってこそ自分も守れる。己のことばかり考えるやつは己をも滅ぼすやつだ」、「もう大丈夫、そう考える時が一番危ないときでな」、「ぬけがけの功名は手柄にならん。戦はひとりでするものではない」

>国や企業の幹部は、この映画を観ているのだろうか。

9月2日
「情報の質が人生の質を決めるのだ。情報をえらぶことが人生をえらぶことである」(独学のすすめ/加藤秀俊)

>40年も前に書かれたことだけど、今の時代にとても響く。

9月8日
「メーカーは技術者にマニュアルを書かしてはいけない。最も知る人は最も知らない人に訴える方法を知らない」(山本夏彦)

>広報の仕事もそうだ。最も知らない人に訴える方法を最も知るべきなのが広報だ。

9月15日
「形容詞はものの状態・性質をあらわす言葉であるため、使いすぎると文全体が静的な印象を強めることになる。作用や動きを示す動詞の方が全体を動的な感じにするはたらきを持っているのに対し、形容詞は反対の効果を持っているのである。とくに情意をあらわす形容詞が多くなると、主観的な内容になりがちで説得力も乏しくなる」(考える技術・書く技術/板坂元)

>華美な修飾語が多いプレスリリースがなぜ読む気を失せさせるのか、論理的に理解できる。

9月21日
テレビでアジア大会の競泳を観戦。「アジア40億人の頂点へ!」とアナウンサーが叫ぶ。

>とても違和感がある。

9月26日
「文化庁の国語世論調査で、「世間ずれ」や「まんじりともせず」などの慣用句が本来とは違う意味で使われていることが明らかになった。また、若い人ほど「場の空気」を読んでコミュニケーションを図っている実態も浮かび上がった」(朝日新聞朝刊)

>最近、個人的に気になるのは「さわり」の使い方だ。要点や核心部分という意味なんだけれど、最初の部分や少しだけという誤った意味で使っている場面によく出くわす。

9月27日
「~してくださる」という言葉遣いをする若い女性に好感を持つ。

>ひとり言。

9月28日
「ブルースはルーツ、他の音楽はフルーツ」(ウィリー・ディクソン)

>カッチョE♪

たとえこんなことでも、雨垂れ石を穿つ。日々雑記つづけます。

*目黒広報研究所に投稿したブログを転載しています。

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会社情報

広報・PR主導のコンテンツ駆動型コミュニケーション

わたしたちからのメッセージ

正確でわかりやすい情報を社会に発信することは、いまや企業の経営を強くする上で最優先に考えなくてはならないものとなりました。これは、民間企業だけでなく、組織の運営基盤という観点から大学をはじめとする教育機関や公共機関にもいえます。その一方で、メディアの多様化により情報発信の方法は手軽になりましたが、発信する情報の質がより一層問われる時代になったと感じます。

プラスワンコミュニケーションズの特徴は、この発信する情報の中身(コミュニケーションコンテンツ)をお客様といっしょに徹底的に考え、訴求シナリオを作り、戦略的なコミュニケーション活動の具体的な施策を立案できることです。


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