経営を強くする広報コンサルティング|株式会社プラスワン・コミュニケー ションズ

ブログ
2013.12.25

モースの視点

今月のはじめ、江戸東京博物館(東京・両国)で「明治のこころ Soul of Meiji」展を観覧しました。アメリカ人動物学者のエドワード・モースが、明治時代の日本で収集してアメリカに持ち帰った生活道具や陶器など320点が展示してありました。

会場に入ってすぐのところに、当時の海苔の缶が置いてあります。缶だけではありません。中身もちゃんと入っている。140年前の海苔は少し変色してセピアがかっていましたが、わたしたちが今食べている海苔と少しも変わるものではありませんでした。当時の泥がついたままの下駄や、おしゃれな細工がほどこされた商店の看板などもあります。古いものをみて当時の様子に想像をめぐらせるのはとても楽しい。

モースのコレクションはもちろんすばらしいものでしたが、展示物のところどころに貼ってあった、当時の日記から抜粋した文章がさらに卓越したものであり、モースの日本人を見るあたたかいこころと確かな眼力を知ることができました。当事者である日本人にはあたりまえのことであり場合によっては欠点とも考えているようなことを、まったく別の視点から価値をあぶりだして表現しています。

たとえば、明治の日本人が墨をすり、巻紙に筆を走らせる様子を見て、こう評する。

・「非常に腹を立てて、すさまじい剣幕で手紙を書こうとする人でも、十分冷静になる丈の時間がある」

夏は涼しいが冬は寒い木造の日本家屋を、こう評する。

・「家屋の開放的であるのを見ると、常に新鮮な空気が出入していることを了解せざるを得ない」

これらは、わたしたちの仕事である広報に欠くべからざる視点であります。自分という人間のことは自分が一番わかっていると思っていても実はそうではない。同じように、ビジネスなどの社会活動においても、当事者たちが事業や商品・サービスの大事な価値を見落としてしまっていることが少なからずあります。

広報という仕事は、半分は会社の視点、半分は社会の視点を持つことが必要です。わたしも、このモースのような常にフレッシュな眼で物事をみつめて、仕事に取り組みたいと思います。

ところで、モースの珠玉の言葉のなかには、こういうのもありました。

・「(外国人が)道徳的教訓の重荷になっている善徳や品性を、日本人は生れながらに持っているらしい」

・「人が正直である国にいることは実に気持ちがよい」

きのう都庁から退場した方の一連の言動をモースがみたら、どんな気持ちになるのでしょうか。

*目黒広報研究所に投稿したブログを転載しています。

上に戻る↑

会社情報

広報・PR主導のコンテンツ駆動型コミュニケーション

わたしたちからのメッセージ

正確でわかりやすい情報を社会に発信することは、いまや企業の経営を強くする上で最優先に考えなくてはならないものとなりました。これは、民間企業だけでなく、組織の運営基盤という観点から大学をはじめとする教育機関や公共機関にもいえます。その一方で、メディアの多様化により情報発信の方法は手軽になりましたが、発信する情報の質がより一層問われる時代になったと感じます。

プラスワン・コミュニケーションズの特徴は、この発信する情報の中身(コミュニケーションコンテンツ)をお客様といっしょに徹底的に考え、訴求シナリオを作り、戦略的なコミュニケーション活動の具体的な施策を立案できることです。


…続きを読む »

サービス

広報誌のプロデュース

お客様のメッセージとお客様のお客様のメッセージを組み合わせて、できるだけニュートラルな内容で訴求する広報誌のプロデュースを行っています。 …続きを読む »

ブログ

沈着冷静 先手必勝

経済誌のオンライン編集長がセミナーでお話しされるというので、八重洲まで出かける。今にも降り出しそうな9月某日。広報の仕事に携わる者は、メディア、報道への興味を決してなくしてはならぬ。氏には米系コンピューターメーカーで広報の仕事をしている時にお世話になった。 …続きを読む »

サービス

複眼のユーザー事例コンテンツ作成

ユーザー事例のコンテンツ作成を本格的に開始しました。当社の事例作成のプロセスと特徴は以下の通りです。 …続きを読む »

お知らせ

宮城県広報研修会

宮城県行政庁舎(田中写す)

本日、宮城県庁で開催された「宮城県広報研修会」にて、メディアリレーションについての120分の講演を行いました。会場となった庁舎1Fのみやぎ広報室には、県市町村の広報業務に関係する担当職員の方々約100名が集まり、熱心に話を聞いていただきました。 …続きを読む »

お知らせ

逢福

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

逢福:幸福にめぐりあうこと

お知らせ

夏の講義行脚のテーマ

ここ1ヵ月の間、名古屋、大阪、東京で企業や各種団体の広報担当者の方々に向けて、メディアリレーションズを中心とした広報のお話をしてきました。

広報の仕事のやり方は、十人十色、百人百様、千差万別。それに、扱うコンテンツや人間関係、タイミングなどで情報の出し方もアウトプットもいろんな形に変化します。 …続きを読む »

お知らせ

設立10周年を迎えました

当社は今月、設立10周年を迎えました。

それまでの企業広報の経験を生かしたサービスを提供してお客様のビジネスに役立ちたいと思い、2006年から会社を運営してきましたが、この10年で広報をはじめとする企業コミュニケーションを取り巻く環境は大きく様変わりしました。 …続きを読む »

お知らせ

メディアリレーションズ実践講座で思うこと

3年ほど前に宣伝会議主催の講座で講師を担当することになった時、「メディアリレーションは広報の要」であることを柱として「広報の仕事は楽しい」ということを受講生の皆さんに伝えようと決めました。 …続きを読む »

ブログ

歳美

旧知のジャーナリストが毎年の習慣にしていると聞いて、元旦の朝刊を読み比べた。近所のコンビニエンスストアで買える全国紙、経済紙、ブロック紙の合計6紙を2日間かけてゆっくりと読む。 …続きを読む »

お知らせ

広報担当者養成講座@名古屋

本日、宣伝会議主催の広報担当者養成講座・名古屋教室におきまして、「報道対応」の講義を担当いたしました。 …続きを読む »

ブログ

真善美

早坂暁原作・山田洋次監督の映画「ダウンタウンヒーローズ」(1988年・松竹)で「真善美」という言葉を知った。この映画は旧制松山高校(愛媛大学の前身)の寄宿舎を舞台に、寮生のバンカラな生活を描いた青春群像劇である。 …続きを読む »

お知らせ

講師のお仕事@猛暑日

本日は、メディアリレーションズ実践講座の講師で、東京・青山の宣伝会議本社に行ってきました。朝から暑さ全開と思っていたら、東京は今日で5日連続猛暑日。記録更新だそうです。明日からも暑さに負けず、熱い思いで仕事に取り組みたいと思います。

お知らせ

広報担当者養成講座@大阪

本日、宣伝会議主催の広報担当者養成講座・大阪教室におきまして、「報道対応」の講義を担当いたしました。 …続きを読む »

上に戻る↑

お問い合わせ | プライバシーポリシー | サイト利用規約