経営を強くする広報コンサルティング|株式会社プラスワンコミュニケー ションズ

ブログ
2012.08.03

さっそく「空飛ぶ広報室」を読んだ

なにか打ち込んでいるものがあると、それに関連したものが日常生活のあらゆるところで目に入ってきやすくなるものです。仕事でも趣味でも。

わたくしごとでいうと、サン・マイクロシステムズ日本法人に勤務していたときは、「サン」という2文字にいちいち反応する身体になっていた。たとえ ば、自宅で新聞を読んでいるときも「サンマ」や「サンウェーブ」といった見出しに目がいってしまう。街を歩いているときには、コーヒーショップの看板の 「JAVA」や薬局にある「ジャバ」が自然と目に入ってくる。といった具合です。

いまでも、広報やPR、メディアなどの文字にはとても敏感だ。たとえば、本屋のビジネス本コーナーにはこれらを題材にした本が置いてあるのだから、 仕事がら目に入ってあたりまえなのだけれど、新書や小説のコーナーにこのあたりの文字があるとそこだけ浮き上がってみえてくる。

そんなこんなで、おととい仕事の移動途中に立ち寄った本屋で、有川浩の「空飛ぶ広報室」という風変わりな題名の新刊小説が目に飛び込んできた。さっそく購入して読んだ。

有川浩の小説はこれまでほとんど読んだことがなかった。娘たちが熱心にドラマを見ていたので、どんなもんかと「フリーター、家を買う」を一冊読んだ だけ。こどものころに住んでいた場所が出てくるので「阪急電車」も買ったけど、妻だけが読んでそのままになっている。そもそも最近まで男性だと思っていた (すみません)。

「空飛ぶ広報室」(なんか、ケストナーの飛ぶ教室と似てますね)は、元パイロットの若手自衛官が広報室に配属されて、慣れない仕事に奮闘する物語だ。物語の舞台となっている航空幕僚監部広報室は、報道班と広報班に分かれている。報道班は記者クラブを中心に日々のマスコミ対応や情報発信を担当しており、この小説の主人公が所属する広報班はテレビ番組やイベントでの露出で認知度向上を目指す企画チームという設定だ。

わたくしはBtoB企業の仕事が長いので、どちらかというと報道班の仕事のほうがなじみ深くて感情移入しやすいのだけれど、テレビへの売り込みや番組作りへの協力に右往左往して仕事をおぼえていくストーリーはとてもわかりやすかった。それにしても、自衛官がテレビ局に企画書持って売り込みにいくなんて、広報の仕事をやっていてもなかなかイメージしにくいんじゃないでしょうか、ほんとに。

物語の前半で、テレビのディレクターの無理解に腹を立てた新米広報官に対して、普段はミーハーだけど人望の厚い広報室長が言った「(世間やマスコミから)不本意なことを言われるのは広報の努力が足りてないせいだ」というセリフが印象に残っています。

*目黒広報研究所に投稿したブログを転載しています。

上に戻る↑

会社情報

広報・PR主導のコンテンツ駆動型コミュニケーション

わたしたちからのメッセージ

正確でわかりやすい情報を社会に発信することは、いまや企業の経営を強くする上で最優先に考えなくてはならないものとなりました。これは、民間企業だけでなく、組織の運営基盤という観点から大学をはじめとする教育機関や公共機関にもいえます。その一方で、メディアの多様化により情報発信の方法は手軽になりましたが、発信する情報の質がより一層問われる時代になったと感じます。

プラスワンコミュニケーションズの特徴は、この発信する情報の中身(コミュニケーションコンテンツ)をお客様といっしょに徹底的に考え、訴求シナリオを作り、戦略的なコミュニケーション活動の具体的な施策を立案できることです。


…続きを読む »

お知らせ

18年

昨年はプロ野球の阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝し、余勢を駆って日本一になりました。 …続きを読む »

ブログ

広報の仕事の入出力モデル

広報の仕事、とりわけマスメディアとの関係性を説明するとき、基本的な考え方や具体的な事例だけでなく、y=ax という関数を下敷きにした説明を加えるようにしている。広報のように毎日さまざまな相手と込み入った案件を扱う仕事を理解するには、その仕事の内容をいったん抽象化することで本質を捉える必要があると考えるからだ。 …続きを読む »

ブログ

吉田に久蔵を見た

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が日本の優勝で幕を閉じた。1次ラウンドの韓国戦こそちゃんと観戦できなかったが、今日の決勝まで、どの試合もエキサイティングなイベントであった。 …続きを読む »

ブログ

生成AI

生成AIがにわかに表舞台に飛び出してきた。先日テレビで見たオードリー・タンと落合陽一の対談でも、2人ともChatGPTを使っていると言っていた。わたしも影響されて早速Bingで登録、先日から使えるようになった。 …続きを読む »

お知らせ

歳末の候


2022年も暮れようとしています。とにかく時があっという間に過ぎる。 …続きを読む »

お知らせ

20年を目指します

当社は今年度、おかげさまで17期目を迎えることができました。 …続きを読む »

会社情報

会社概要

オフィスの住所が変わりました。

会社名

株式会社プラスワンコミュニケーションズ
PlusOne Communications, Inc

事業内容

広報コンサルティング事業およびコミュニケーション活動支援事業

設立

2006年5月 …続きを読む »

サービス

サービス内容

25年以上にわたる広報・マーケティングの経験を生かし、次のようなサービスをご提供します。

・広報コンサルティング
・プレスリリース作成
・ユーザー事例コンテンツ作成
・イベント/セミナーレポート作成
・翻訳/トランスクリエーション
・講師

ブログ

奴雁の役割

福沢諭吉は、イギリス型議会政治の実現に向けて立憲改進党を結成したばかりの大隈重信に政治家への転身を促されたが、在野の言論人をつらぬいた。このような決断のバックボーンには、福澤の「学者は国の奴雁なり」という考え方があるということを知った。 …続きを読む »

ブログ

「地方紙は死ねない」

NHKのドキュメンタリー番組でおもしろそうなものはかたっぱしから録画するのだが、ついついたまってしまう。別に時間がないわけではないのに、その時には絶対見なきゃと思っていたもの、例えば盛夏に放送される戦争関連のドキュメント、などは放っておくとタイミングを逸してハードディスクに置きっぱなしになる。 …続きを読む »

お知らせ

設立15周年を迎えてました

うっかりしていましたが、当社は今年5月で設立15周年を迎えました。

2006年と言えばふた昔前の00年代。平成の18年。ぼくの世代が懐かしむといえば昭和ですが、 …続きを読む »

ブログ

あらためて「自由人の十戒」

英国人哲学者であるバートランド・ラッセル(Bertland Russell, 1872-1970)の「自由人の十戒(A Liberal Decalogue)」をたまに読み直して、自分の仕事や行動について反省することにしている。 …続きを読む »

上に戻る↑

プライバシーポリシー | サイト利用規約