経営を強くする広報コンサルティング|株式会社プラスワンコミュニケー ションズ

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2012.03.11

目黒 ”パブリックリレーションズ” 研究所

アメリカのPR協会(PRSA: Public Relations Society of America)が公募していた「Public Relations」の新しい定義が3月1日に決定した。

927の応募のうち最終的に絞られた3つの候補をネット上で投票にかけた結果、以下のものがトップ当選したので、PRSAとしての正式な定義に採用するという。

“Public Relations is a strategic communication process that builds mutually beneficial relationships between organizations and their publics.”

ほかの候補にあった「management function」ではなく、「process」が選ばれたところがとても好ましく感じた。あらためて「process」を英和辞典で調べてみると、「(ある目的に向けた)一連の行為(変化・作用・過程・作業)」とある。「management function」は企業や組織側の一方的な行動を想起させるが、「process」という言葉は長期的な取り組みをイメージさせる。「Public Relations」は、社会に存在している組織であれば、存在している限り取り組み続けなければならない活動だということが、今回の定義で強調されたのだと解釈しています。

ちなみに、これまでのPRSAにおける「Public Relations」の定義は以下のとおり。1982年に作られた。

“Public relations helps an organization and its publics adapt mutually to each other.”

1982年といえば、わたしがいまの仕事にのめりこむきっかけとなったサン・マイクロシステムズが創業した年である。サンは2010年に買収されて解散した。30年という、ひとつの会社の栄枯盛衰に十分な期間を経て、「Public Relations」は新しい時代に最適化された定義を得たことになる。

ところで、今回のPRSAのプロジェクトを観察していて、「Public Relations」は日本でも「パブリックリレーションズ」でいいんじゃないかと思えてきた。日本で「Public Relations」が、なぜ「広報」と訳されたか詳しくは知らないけれど、中途半端な理解しか得られていない現状であれば、これを機会に「パブリックリレーションズ」という言葉を定着させるというのはどうでしょう。

そうすると、わたしの仕事は「パブリックリレーションズ・コンサルタント」、あるいは「パブリックリレーションズ・アドバイザー」、「パブリックリレーションズ・ディレクター」などなど。当ブログのタイトルは、「目黒パブリックリレーションズ研究所」。

なにはともあれ、きょうからあらたな一年がはじまります。

*目黒広報研究所に投稿したブログを転載しています。

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