経営を強くする広報コンサルティング|株式会社プラスワンコミュニケー ションズ

ブログ
2011.05.23

世界最初のプレスリリースから100余年

また一冊、広報の本を読んでみた。今回は外国の本の翻訳で「新しいPRの教科書」です。

この本によると、世界最初のプレスリリースは1906年10月28日、のちにPRの父とよばれるアイビー・リーという米国の実業家が、ペンシルバニア鉄道の列車事故を公表するために発行したものだという。このプレスリリースで、ペンシルバニア鉄道は事故を正直に公表したとして評価されたんだそうだ。 はじめて知りました。

このようにプレスリリースを生んだ米国ですが、本書の著者は、「華美な言葉や意味のない情報(紋切り型の表現やスペースばかりとる無意味な言葉)は増える一方だ」と認め、新しい「プレスリリースの書き方ガイド」なるものを作成している。

そのなかの「プレスリリース作成時の注意点」をそのまま以下に引用してみよう。

「情報の繰り返しは避けたほうがよい。意味のない語句も使わない(掲載が有料のメディアもある。不要な語句のために余分な料金を払うことはない)。 PR対象の企業について具体的なイメージがわく情報(マーケットシェアや市場での地位など)は必ず入れる。また、ライバル社との違いがわかる情報(注目に 値する事実、マーケットシェア、会社の歴史など)、さらには記事の内容を補足する情報も提供する。マスメディアやソーシャルメディアの媒体やインフルエンサーが連絡をとりやすいよう、自身の連絡先情報についてもしっかり明記する。」

ほぼ、わたしたちが繰り返し学んできたプレスリリースの書き方の基本そのものである。ジャパニーズスタンダードである。

この本の著者が、プレスリリースの書き方ガイドのプレスリリース (ややこしいです) を出したのが2007年というけれど、残念ながら米国企業にまだ浸透していないようである。世界初のプレスリリースから100余年、いっこくもはやく、と願っている。

ところで、この本は全体的にはソーシャルメディアの活用に重点がおいてある内容です。米国では2009年に出版された本なので、日々進化するソーシャルメディアについての内容が翻訳されるタイミングとしては、ちょっと遅いのかもしれないなという印象を受けました。

*目黒広報研究所に投稿したブログを転載しています。

上に戻る↑

会社情報

広報・PR主導のコンテンツ駆動型コミュニケーション

わたしたちからのメッセージ

正確でわかりやすい情報を社会に発信することは、いまや企業の経営を強くする上で最優先に考えなくてはならないものとなりました。これは、民間企業だけでなく、組織の運営基盤という観点から大学をはじめとする教育機関や公共機関にもいえます。その一方で、メディアの多様化により情報発信の方法は手軽になりましたが、発信する情報の質がより一層問われる時代になったと感じます。

プラスワンコミュニケーションズの特徴は、この発信する情報の中身(コミュニケーションコンテンツ)をお客様といっしょに徹底的に考え、訴求シナリオを作り、戦略的なコミュニケーション活動の具体的な施策を立案できることです。


…続きを読む »

ブログ

IBM新本社を訪ねる

日本アイ・ビー・エムの新本社を訪ねた。虎ノ門にある。

ぼくは1991年から96年までIBMの箱崎事業所に勤務していたが、 …続きを読む »

お知らせ

18年

昨年はプロ野球の阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝し、余勢を駆って日本一になりました。 …続きを読む »

ブログ

広報の仕事の入出力モデル

広報の仕事、とりわけマスメディアとの関係性を説明するとき、基本的な考え方や具体的な事例だけでなく、y=ax という関数を下敷きにした説明を加えるようにしている。広報のように毎日さまざまな相手と込み入った案件を扱う仕事を理解するには、その仕事の内容をいったん抽象化することで本質を捉える必要があると考えるからだ。 …続きを読む »

ブログ

吉田に久蔵を見た

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が日本の優勝で幕を閉じた。1次ラウンドの韓国戦こそちゃんと観戦できなかったが、今日の決勝まで、どの試合もエキサイティングなイベントであった。 …続きを読む »

ブログ

生成AI

生成AIがにわかに表舞台に飛び出してきた。先日テレビで見たオードリー・タンと落合陽一の対談でも、2人ともChatGPTを使っていると言っていた。わたしも影響されて早速Bingで登録、先日から使えるようになった。 …続きを読む »

お知らせ

歳末の候


2022年も暮れようとしています。とにかく時があっという間に過ぎる。 …続きを読む »

お知らせ

20年を目指します

当社は今年度、おかげさまで17期目を迎えることができました。 …続きを読む »

会社情報

会社概要

オフィスの住所が変わりました。

会社名

株式会社プラスワンコミュニケーションズ
PlusOne Communications, Inc

事業内容

広報コンサルティング事業およびコミュニケーション活動支援事業

設立

2006年5月 …続きを読む »

サービス

サービス内容

25年以上にわたる広報・マーケティングの経験を生かし、次のようなサービスをご提供します。

・広報コンサルティング
・プレスリリース作成
・ユーザー事例コンテンツ作成
・イベント/セミナーレポート作成
・翻訳/トランスクリエーション
・講師

ブログ

奴雁の役割

福沢諭吉は、イギリス型議会政治の実現に向けて立憲改進党を結成したばかりの大隈重信に政治家への転身を促されたが、在野の言論人をつらぬいた。このような決断のバックボーンには、福澤の「学者は国の奴雁なり」という考え方があるということを知った。 …続きを読む »

ブログ

「地方紙は死ねない」

NHKのドキュメンタリー番組でおもしろそうなものはかたっぱしから録画するのだが、ついついたまってしまう。別に時間がないわけではないのに、その時には絶対見なきゃと思っていたもの、例えば盛夏に放送される戦争関連のドキュメント、などは放っておくとタイミングを逸してハードディスクに置きっぱなしになる。 …続きを読む »

お知らせ

設立15周年を迎えてました

うっかりしていましたが、当社は今年5月で設立15周年を迎えました。

2006年と言えばふた昔前の00年代。平成の18年。ぼくの世代が懐かしむといえば昭和ですが、 …続きを読む »

上に戻る↑

プライバシーポリシー | サイト利用規約