経営を強くする広報コンサルティング|株式会社プラスワンコミュニケー ションズ

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2011.03.23

カタカナ表記について

ITほど専門用語が多い業界はないでしょう。特に英文字略語。新卒でIBMに入社したとき、部厚めな手帳くらいのブルーの表紙の「社内」用語集が新入社員全員に配られた。そこには英文字略語が満載であった。

その後サン・マイクロシステムズに移って広報の仕事を始めたときに不思議に思ったのが、長音を省くカタカナ表記である。

わたしは、できるだけ原音にあわせて表記するほうがよいという考えなので「ー」をつけたくなるのだけれど、以前ユーザー事例のプレスリリースを書いてお客さんにレビューしてもらったら、「ー」が全部なくなって戻ってきた。

よく使われる語で例をあげてみると、このとおり。

コンピューター/コンピュータ
メモリー/メモリ
プロセッサー/プロセッサ
サーバー/サーバ
プリンター/プリンタ
モニター/モニタ
コンパイラー/コンパイラ

それから、こんなものある。なんかへん (と思うのはわたしだけ?)。

ユーザー/ユーザ
パートナー/パートナ
カスタマー/カスタマ

個人的に特にへんな語感だなあと思うのは次の2語である。

アーキテクチャー/アーキテクチャ
インフラストラクチャー/インフラストラクチャ

これだと、カルチャーはカルチャ、ベンチャーはベンチャとなる。日本を代表するギタリストのチャーはチャとなって加藤茶と区別がつかなくなるではないか。

コーヒーはコーヒ、セーターはセータ、ゼリーはゼリ?とアホなことばかり考えていたら、そういえば京都の老舗コーヒー店に「イノダコーヒ」がある。なぜコーヒなのか? お店のメニューにはちゃんとコーヒーと書いてあるのに。

話がそれたが、この長音符の公的基準は2種類あって、1991年の内閣告示では長音符つきを推奨、日本工業規格(JIS)は省略が原則となっている。つまり、電子計算機などの工学系ではJIS表記を基準としてきたのである。

しつこいようだが、たとえば武蔵野市にあるNTTの研究所の名称は、「NTT武蔵野研究開発センタ」である。

2008年にマイクロソフトが、マニュアルなどの文書で長音を省略しないという方針を出したり、テクニカルコミュニケーター協会というところが外来語(カタカナ)表記ガイドラインを出したりして、長音符付きの表記を促す動きもある。ちなみにわたしは、共同通信社の記者ハンドブックを参考にしている。

原音に近い表記のほうが世の中の感覚とあっていると思うのですが、どうなんでしょうね。

*目黒広報研究所に投稿したブログを転載しています。

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