先日お客様にコーポレートコミュニケーションと広報というお題でお話しする機会をいただきました。5年くらい前に広報新任者向けセミナーで講師をしたときの資料を引っぱりだして準備したのですが、世の中変われども広報の基本は変わらないと確信しました。一番変わらないと感じたのは「招待席」と「指定席」の話。
広報駆け出しのとき、外部の広報セミナーを受講した。その前は宣伝にかかわっていたのだが、初めて広報の実務理論に触れ、この仕事はおもしろいと直感した。
そのときの講師は広報の世界では超がつくベテランの方だった。最初に語ってくれたのが、記事はメディアの「招待席」、広告はメディアの「指定席」という言葉だ。以来この話を各所で引用させていただいている。
詳しい説明は不要ですね (といって説明をサボる)。その時シロウトのわたしでも瞬間で理解した。これほど広報と宣伝の本質を端的にあらわしたたとえにはまだ出会っていない。
もちろん、当時(15年くらい前)とはメディア事情も変化し、招待席と指定席があいまいになっている部分も否定できないですけど。
招待券をあげようとメディアから思ってもらえるような情報発信や関係作りをするのが基本です。初心忘るべからずです。一方的に招待券くれというのは品が悪いです。
*目黒広報研究所に投稿したブログを転載しています。